久米御県神社

奈良県橿原市久米町786 mapfan


鳥居

交通案内
近鉄橿原神宮から西へ20分


祭神
高皇産靈命、大來目命、天櫛根命  平成祭礼データ


由緒
   高市郡の式内社の久米御縣神社に比定。
 御県神社は皇室御料に鎮座、延喜式祈年祝詞には大和六御県社が記載されているが、当社は含まれていない。『日本書紀』垂仁天皇紀二七年に来目邑に屯倉を興すとあり、鎮座は古かったものと思われる。

 隣接して真言宗御室派の別格本山久米寺が鎮座、鎮守化していたようだ。

本殿



お姿
 来目邑伝承地の碑と北側には久米寺の塔が見える。この寺は『今昔物語』の、川で洗濯する女の脛の白い色香に目を奪われて神通力を失って墜落したと云う久米の仙人の建立との説がある。
 当地は来米邑で、久米氏の氏寺と氏神が並んでいる。

 久米一族は熊本県人吉盆地、球摩郡の地の出自と云われ、熊襲を構成したようであり、弥生時代には北部九州的ではない文化を持っていたようだ。 邪馬台国と対立した句奴国の候補地である。
 神武東征譚の真偽はともかく、王権が西からやってきたとすれば、陸上戦闘員として久米や大伴の氏族が活躍したのであろう。大久米命は『古事記』によると、 目の回りに入れ墨をしていたようである。

久米寺

お祭り
 10月14日 例祭

大和の神々
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