野口神社 御所市蛇穴540 mapion


 祭神
神倭伊波礼毘古命
日子神八井耳命

 作物の収穫を司る水の神(龍神)である。 御神体は木彫りの竜。蛇穴(さらき)に鎮座、新来=サラキ(今来)の意とされる。 当地は茨田と称し、茨田連は日子神八井耳命を祖とするので、上記祭神となっているのであろう。 茨田連は河内から移住したと伝わる。河内の茨田連は茨田堤を築いたのであるが、葛城川の堤をも造ったのであろう。秦氏の一族である。


本殿

 野口は山口、水口と同様神聖な地であった。奈良県には「野神」と言う小字が約二十ケ所あり、野神を祀った所であるが、その祭りを「野口祭」と称した。蛇綱引汁掛祭であり、5月5日に蛇綱引祭のみ行われる。稲藁で約10m程の蛇体を作り、これを当地各戸へ巡幸する。子供達が多く参加している。

蛇綱引祭
 



たたずまい
 御所駅から北へ国道24号線を15分程歩き、少し東に下った所に鎮座、場所からも水に関する聖地であると思われる。 逆に言えば、二祭神は後世の付会であろう。社地は余り大きくはない。


交通 近鉄御所線御所 南へ15分 東へすこし

神奈備にようこそ