国見神社
奈良県御所市原谷276 its-mo



国見山と鳥居

交通案内
JR掖上駅 南へ800m



祭神
瓊瓊杵尊、天兒屋根尊、田心比賣尊



由緒
 『日本書紀神武紀』三十一年からの国巡りの中で、掖上の間丘に登り、国の状を廻らし望みて「あなにや、国を獲つること、内木綿の真き国と雖も、猶し蜻蛉の臀の如くにあるかな。」と言霊を発し、またこの国を秋津州と呼ぶ発端となったとある。 この言霊の意味は「ああ。征服した国は、美しい国、狭い国、しかしトンボが交尾して子孫を増やすようにありたいものだ。」とのこと。国褒めでもあり、神武東征譚の締めくくりの説話にふさわしい。
 この記念碑的神社が国見神社で、かっては国見山(229m)の北側の中腹に鎮座していたが、現在は麓。 頂上付近から北側を眺めると、信貴山、生駒山、また大和三山が一望でき、後に葛城、古瀬を背負う。

国見山の北斜面からーカシミール3Dで。


お姿
  遠目から国見山とその麓に鳥居が見える。集落からの参道は長く、古社の面影を感じるが、式内社ではなく、創建はいつ頃だろうか。

 神社の東側は今住と云う字で、ここに神かくしの森がある。民話が残っている。その昔、素盞鳴尊(本馬の須賀神社)が高取の丹生谷の天児屋根命(春日神社)の菰を盗み、この藤の森に隠れた。神かくしの森という。それを国見神社の瓊々杵尊が見ていてワッハッハと笑った。今でも国見神社の宵祭りに宮座の人が、藤の森が見える所で、ワッハッハといって白扇子をひろげると云う。

鳥居と拝殿

本殿


お祭り
秋祭 10月 9日

大和の神々
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