八幡神社
奈良市押熊町287 google map

鳥居

交通案内
近鉄京都線高の原駅 西2km



祭神
譽田別尊
摂社 八大竜王神社、木花開耶姫神社、市杵島神社、稲荷神社、こうずいさん

 

拝殿



由緒
 当社は元々八大竜王神社が押熊の主神であったが、元禄十五年(1702)中山の八幡神社を勧請して主客転倒して八大竜王神社が末社となった。

 八大竜王神社 法華経にあげられる八つの竜王(なんだ・ばつなんだ・しやから・わしゅきつ・とくしゃか・あなばだった・まなし・うはつら)の総称。竜神で水の神、また天に昇るので出世の神様。

 木花開耶姫神社 祭神は木花佐久夜姫命。桜の花のように美しい神様。一夜で妊娠、火中で三人の皇子を生んだ。一説には臍の緒を切った竹刀が竹林となったとのも言われる。


 市杵島神社 市杵島姫命を祀る。玄界灘の海上交通を守護する海の神。
 稲荷神社 松永大明神、秋葉大明神を祀る。明治三十四年ここへ新火防大明神を勧請した。これで押熊に多かった火災がなくなったと言う。

 こうずいさん 古来より東押熊の山林に水の神として祀られ、旱魃の時には神殿の前の池にご神体を沈め、雨乞いを行った。こうずいさんは鳴雷神社(いかづち)神社と言う。罔象女神を祀る。

本殿

摂社 鹿島神社、木花開耶姫神社、市杵島神社

お姿
 正面参道左側には稲荷神社、右手に「こうずいさん」、本殿横に八大竜王神社が鎮座している。本殿は流造・檜皮葺で覆屋に保護されている。瑞籬の左に境内社の鹿島神社、木花開耶姫神社、市杵島神社がかたまっている。


 

摂社 八大竜王神社
 


 

摂社 こうずいさん

お祭
 3月  6日  春季大祭
10月  9日、10日 秋祭
11月 27日  秋季大祭

香坂王子・忍熊王子 旧蹟地

 八幡神社の南東すぐに両王子の旧蹟地があり、両王子の墓があるようだ。
 『記紀』によると、本来の大和の王になるべきはこの王子達であったはずだが、西から攻め上がってきた武内宿禰と息長帯日売の軍の前に自滅してしまい、誉田別命が応神天皇として即位することになる。
 この地域の押熊の地名は鎌倉時代にはすでにあったようで、この王子達の実在と悲劇が長く語り継がれたのかも知れない。

香坂王子・忍熊王子 旧蹟地

香坂王子・忍熊王子 旧蹟地

参考『奈良市史・神社』

大和の神々
神奈備にようこそ