九頭神社
宇陀市室生多田370
 its-mo



鳥居と社域




交通

 室生口大野から染田行きバス多田下車 小学校跡の南側


祭神

神 合祀 天兒屋根命


由緒

 創建年代は不詳。元禄時代に多田地域から無山や染田が分離するまでは当社が地域の祭祀の中心であったとされる。
 また、当地の北東下笠間に鎮座する九頭神社は應永年間(1394〜1427)の鎮座とされているので、それ以前であることは推測できる。 都祁の国津神社や雄神神社とは至近の位置にあり、恐らくはこの方面からの勧請と思われるが定かではない。

 当地は戦国武将の多田氏の拠点であり、棟札に名をとどめていると言う。

 『室生村史』に、「蛇が水神と結合して葛神となった。」との記述があった。蛇は水神ではなかったと言う時期があったと言うこと。より古い時代にはもっと生命の根元のような神−縄文、注連縄−だったのが、水耕が持ち込まれて水神と結びつき、葛神となったとのことだろうか。よく判らない所。

 他に、室生村の路傍の神々が紹介されている。
 クサ神 岩の上の神、胎毒に効く。
 石神
 水神とガタロ
 モリ神 雄神山東方
 ヒダル神 室生寺への参詣道の峠。
 若宮 三輪明神からの勧請
 牛頭天王

拝殿、黒い狛犬が置かれている。


お姿

 廃校となった小学校に隣接して鎮座。 遠目にも大きい木々が林立しており、神社だと言うことがよくわかる。木々に囲まれて拝殿、本殿ともひっそりと鎮座、何となく桃尾の滝の近くの石上神社と似ている風。 もっとも、当社の本殿は朱色で新しい。

本殿 左は蛭子神社

お祭り

秋季例大祭 10月 17日

 『室生村史』

大和の神々
神奈備にようこそ