宇奈多理坐高御魂神社
奈良県奈良市法華寺町


鳥居と社域

交通案内
バス歌姫町 北へ300m mapfan



祭神
高御魂神、太玉命、思兼命


由緒
 添上郡の同名の式内大社に比定されている。論社の菟足社は現奈良市古市町の穴栗神社の北側に菟足社が鎮座していたが、春日大社に合祀されて退転したと言う。また穴栗神社の祭神の一である井栗明神を宇奈多理坐高御魂神とする古文書があると言う。

 『三代実録』に、貞観元年(859)四月十日条に、法華寺従三位薦枕高御産栖日神を正三位としたことが見え、『特撰神名牒』はこれを佐保殿村と法花寺との間の雨多利から現在地に遷座したものと推定している。菰川が近くを流れている。

 持統天皇六年(692)新羅の調を、伊勢・住吉・紀伊・大倭・菟名足に奉る、と記されている 菟名足社であろう。当時の大社であったようだ。



三間社流造の本殿 室町中期を下らない。


お姿
  平城京は公園として整備されつつある。その東門の西側に当社は鎮座している。 樫、杉などがこんもりとした大きい社叢である。本殿は重要文化財。

 境内に桜梅神社と刻まれた石燈籠があった。当地はかって楊梅谷と言われ、光仁天皇の楊梅宮(東院)と推定されている。


石燈籠



お祭り

   11月 9、10日 例祭

『平成祭礼データ』『式内社調査報告』『寺院神社大事典』

大和の神々
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