夜支布山口神社・立磐神社

奈良県奈良市大柳生町3089

夜支布山口神社の鳥居と拝殿

交通案内
奈良駅から邑地中村行きバス 大柳生下車 南東1km mapfan

祭神
素盞嗚命
摂社
戸隠神社、立磐神社、御年神社など

由緒

 上出集落の深い森を持つ小丘に鎮座、東海自然歩道が設けられており、その道沿い。
 延喜式内大社。養父山口神とも表記され、風雨祈願のための幣が奉じられている。 俗に神野宮とか神野森とか呼ばれたようだが、摂社の立磐神社のことを呼んでいたとも云われる。
 神社には大般若経六〇〇巻(奥書嘉禄二年(1226年等)、一六善神画像などの宝物がある。

夜支布山口神社の本殿



立磐神社

 摂社の立磐神社は古墳にある巨石を神体とする古い祭祀形態の神社である。手力雄命を祭るとされ、式内の天乃石吸神社に比定する説もある。 国指定の重文の本殿は春日社第四殿を延享四年(1747年)に拝領したもの。柳生の地は春日神戸四箇郷の一で、この地域には春日大社の社殿の払い下げが多い。

立磐神社

お姿
 森の姿、神木の姿は少し離れてみるとその美しさがよく分かる。神野森と呼ばれるのにふさわしい。 立磐神社の巨岩は何故か丸みをおびている。元々この山から出てきたものとは思いにくい。古墳造営時にでも運ばれたものであろう。

巨石 地上部分高さ約3m

お祭り(夜支布山口神社)
 10月17日 例祭宵宮祭
 県無形文化財の太鼓踊が残っている。かっての雨乞いの踊りで、賑やかな音響の中で跳躍乱舞する。

10月18日 秋祭

夜支布山口神社
大柳生の氏神で、平安時代の延喜にあらわれている古い社です。境内にある摂社立盤 神社の本殿は、春日大社の第四殿を、延享四年(1747年)に、ここに移したもの です。この神社には、一年交代で集落の長老の家に神様の分霊をむかえる「回り神明 」と言う、珍しい行事が伝えられており、700年の伝統をもつ大柳生の太鼓踊りが 奉納されます。

参考 『日本の神々4』、『寺院神社大事典』、『式内社調査報告』

大和の神々
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