神坐日向神社(みわにいますひむかい)
桜井市三輪御子ノ宮 ゼンリン




交通案内
JR三輪駅東、近鉄桜井駅北口からバス三輪明神参道口
JR・近鉄の桜井駅からの山辺の道の途中に当たる。

祭神
櫛御方命、飯肩巣見命、武甕槌命
 古事記崇神天皇の条の系譜に「大物主大神」と「活玉依毘売」との子、孫、曾孫が「櫛御方命、飯肩巣見命、武甕槌命」とされ、次の代に意富多多泥古とある事による。

鎌倉時代には「日本大国主命 神体杉木」と記されている。

明治十八年の訂正届け 大物主大神の「幸魂奇魂」

延喜式では「日向王子」
 王子信仰(若宮信仰)は熊野権現で流行したが、神祇での文献の初見はここの「日向王子」である。

由緒
 三輪山頂上の高宮神社とともに式内社の神坐日向神社の論社である。 山宮に対する里宮の関係とも見える。
 三輪信仰と伊勢信仰は国津神と天津神と系譜の関係に見えるが、これは持統天皇が6年、伊勢に御幸を計画した際、農作業に差し障りがあるとして反対したのが、大三輪高市麻呂であった。伊勢に行くなら三輪山へ御幸すべきと論じた。 この頃から敏達朝の頃までは三輪山こそ、天地の諸の神及び天皇霊への信仰の中心をなしていたのであろう。
 天照大神を皇祖神する伊勢信仰が記紀によって醸成されていき、天譲無窮の思想が確立されていく過程での出来事であった。
 三輪信仰と伊勢信仰は大和王権の成り立ちに深く関わる問題であり、この神坐日向神社は今は小さい社であるが、大きい歴史を語っている。

お姿
  北向きに鎮座、南中の太陽を拝する。山頂の高宮は朝日(伊勢神宮)を拝する。 大神神社の南側へ少し歩くと西側に大きい杉の木が数本見える。ここである。


社殿



お祭り
例祭 5月9日

大和の神々
神奈備にようこそ