白山神社
奈良県天理市杣之内庄町202 ゼンリン

交通案内
山辺の道 石上神宮より南、15分、坂道を下ると左に上る道(山辺の道ではない)すぐ 

祭神
菊理姫命 配祀 伊邪那岐命、伊邪那美命

由緒
 奈良県で白山の名を持つ神社は22座、天理市には4座を数える。
杣之内庄町
吉田町
園原町
守目堂町 である。

 奈良県の他の地域では奈良市5座、生駒郡2座、桜井市2座、磯城郡1座、橿原市1座、宇陀郡4座、北葛城郡2座、吉野郡1座となっており、県全体でも少ないようである。ただ、この資料は神社本庁発行の『平成祭礼データ』CDから採取したものであり、例えば下仁興町の九頭神社の境内社の白山神社などは収録されていない中途半端な資料であるので、これでどうのこうのとは言えない所があるが、強いて言わせていただくと天理市には白山神社は比較的多いと言えるのではないのだろうか。

   また奈良市西狭川町(奈良市でも北東奥の山地)の九頭神社「天手力男命」の境内に白山神社「伊邪那美命」が鎮座、 同じように長滝町と下仁興町の九頭神社の摂社にも白山神社「伊邪那美命」が鎮座している。
 奈良県には九頭神社・葛神社・国栖神社は32座、白山神社は22座、そうすると九頭神社の摂社に白山神社を持つ神社が3座も存在するとは偶然では済まされないのではないか。確率としては10億分の1以下。年末ジャンボか?
 で、これから何が言えるのかであるが、要するにクズと白山は実はコンビではなかったのか、傍証になるのかどうかだが、これは白山比神社の鎮座する白山を水源とする九頭竜川と言う名の川の存在がそれを雄弁に物語っていると言えるのではないだろうか。白山からは美濃へ長良川も流れており、九頭竜川の住人がこの水流を通って、美濃、伊勢、伊賀とやってきたと想像するのも面白い。
 また、越前の今立には須波阿須疑神社が鎮座しており、どうやら阿波の建御名方命が小豆島の女神を帯同しての通り道になる所も気に掛かる所である。

 この神社の話に戻る。立地から見ると永久寺の鎮守四社の一であったものと思われる。 南から大河明神「牛頭天王」、中央に春日権現大明神、北の岩上に布留大明神、南向の別社が白山妙理権現で、鎮守四社明神となる。この拝殿は石上神宮摂社の出雲建雄神社の前に移されている。

お姿
  山辺の道沿いに鎮座しているが、石段は道から外れているので、先ず知られていない神社である。 小生は道を間違って発見したに過ぎない。上に書いた考えも多分間違っているのかも。




お祭り

10月14日  例祭

大和の神々
神奈備にようこそ