厳島神社
吉野郡吉野町新子323 its-mo
鳥居
交通案内
近鉄吉野線大和上市からバス 新子下車、少し上流
祭神
市杵嶌姫命
由緒
由緒は不明。市杵島姫は宗像大社や厳島神社の祭神であって、航海の神、海の神とされている。海の神は水神でもあり、吉野の川沿いに祭られるのにはふさわしい女神の一ではある。
日本の神としては白蛇を神とした宇賀神、またインド神話の河川を神格化した sarasvati すなわち弁財天女ともされている。
この地方で市杵島姫と言えば天河大弁財天社(天河神社)が想起されるのであるが、天河神社では芸能の神としても崇敬されている。sarasvatiを妙音楽天と訳するのが由縁であろう。
さて、当厳島神社は岩神神社と同じく磐座祭祀の神社であり、古社を思わせるものがあるが、
創建年代由緒は不詳、文化・文政の頃から明治にかけて崇敬が盛り上がった。
神社には紙本彩色の弁財天画像(約1m四方)が伝えられている。
社殿(春日造一間社、朱塗)と背後の磐座
お姿
高見川の北岸に山地が迫った狭い場所の山裾に鎮座、たかをくくって行って見るとなんと大きい磐座が社殿の背後に見えていた。やはり吉野はただならぬ神仙郷だ。
川の北岸は日当たりがよく「ヒオモテ」と呼ばれ、一方南岸は「オンジ」と呼ばれたそうである。
万葉集 巻第十
一九一九 国栖(くにす)らが春菜摘むらむ司馬(しま)の野のしばしば君を思ふこの頃
祠の横からの磐座
お祭り
10月上亥の日 例祭
参考書 『吉野町史』『平成祭礼データCD』
大和の神々
神奈備にようこそ
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