鷲尾山興法寺

東大阪市上石切町2丁目辻子谷 its-mo

鳥居と寺標

 興法寺 真言宗醍醐派に属し、鷲尾山と号します。役行者の創建と伝え、本尊が製作安置された平安時代には建立されていたと思われます。
 辻子谷(ヅシタニ)を隔てて南に位置する三昧尾山に立つ石造十三重塔には鎌倉時代の永仁七年(1299)の年号と、興法寺の古称である鷲山寺の名が刻まれています。

寺院風景

 十一面観世音菩薩
 本尊の木造十一面観世音菩薩立像は、像高106cm、楠材一木造りで、本堂の須弥壇上の厨子内に安置されています。本面の右脇に菩薩面、左脇に憤怒面を大きくあらわす三面千手像で、頭上に十一の仏面をつけています。藤原初期の手法によって造られた優れた仏像であり、大阪府の文化財に指定されています。

境内の祠
 

境内の桜の木々

 道筋
 枚岡、額田をすぎて石切駅で下車、南に降りて線路をくぐると後は道なりに歩けば15分ほどで辻子谷の登り口に行く。その間に石切神社の上宮と、また石切神社の元社と言われる宮山方面への分かれ道がある。
 辻子谷の登り口から興法寺までは道がコンクリートと後半は石畳の道。この間の道の主に左側に石佛が多く並んでいる。八十八体と言う。また禊ぎの滝の近くに三躰大明神の鳥居と祠が鎮座。
 自然にくさか園地に入る事になる。

河内名所図絵 鷲尾山

葛城二十八宿

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