壹岐嶋:24座 大7小17



壹岐郡[イキ]:12座大4小8

水神社[ミツ]
水神社[みず]「速秋津日神 配 菅贈相國」長崎県壱岐郡勝本町立石布気字明神440-1 玄松子の記憶

阿多弥神社[アタミ]
阿多彌神社[あたじ]「大己貴命、少彦名命」長崎県壱岐郡勝本町立石東触字畑見128番地1 玄松子の記憶
熊野神社「伊弉册尊、素盞嗚尊、事解男命、速玉男命 配 正哉吾勝勝速日天忍穗耳尊、天照大神、國常立尊、天津彦彦火瓊瓊杵尊、彦火火出見尊、軻遇突智命、埴山姫命、罔象女命、稚産靈命 合 大山祇命」長崎県壱岐郡勝本町立石琴ノ坂字南触585 玄松子の記憶

住吉神社[スミヨシ](名神大)
住吉神社「底筒男神、中筒男神、表筒男神 配 八千戈神」住吉神は和多都美と並ぶ生み神である。外海へ出る人々が往還に祀ったのである。 摂津−長門−下関−筑前−壱岐−対馬と続く住吉社の配列は、畿内から朝鮮へ渡る海路の要衝に当たる。
御由緒
住吉大神は、伊弉諾大神筑紫の日向の橘の小戸の檍原に禊祓い給いし時生れ出で坐せ る海洋守護の御神徳顕著なる大神にして、神功皇后三韓を御親征の際、御示顕に相成 り、皇后は御神託に依って、船上に御鎮斉あらせられしに、大神の和魂は玉体を守護 し、荒魂は其の先鋒となりて舟師を導きて霊験を顕し給い、刃に血ぬらずして三韓を 征し給う。
又、八千戈神は又の御名を大国主神とも国造大巳貴神とも称奉りて、天の広戈を執り て国土を経営し天下を平定し給ひし武勇の神に坐せり仍て御凱旋の御砌舟師を御津の 浜に駐め給い、鎮護の神として御親祭あらせられ、外敵国降伏の為、軍越神事を定め 、臣安倍介麿に壱岐島を賜い大宮司として、その子々孫々をして、永く奉仕せしめ、 異敵降伏国家安泰の神秘を行う軍越神事の秘法を伝えしめ給う。
後御神託に依りて、今の社地に遷座し奉れる由緒伝に記されたり。
其の如く「住吉大神は海路船舶の往来を守護し給う大神にてあらせらるるを以て、世 に舟魂の神とも称奉り、毎年9月1日海鎮祭と称する古式の特殊神事の存する所以な り。相殿に坐す八千戈神は、天神の勅を奉じて天下を巡周し給い、村邑を開き田畑を 開墾し道路を改修し、医薬禁厭の法を定め、万民安居の基礎を立て、専ら国土を経営 し給いし大神なり。是即ち毎年8月1日国鎮祭と称する古式の特殊神事の存する所以 なり」
当神社は神功皇后御帰陣の際、御親祭の由緒深き古社にして、即ち住吉神社の草分け とも申奉るべき、日本最初の住吉神社総本宮なり。次いで御鎮斉あらせられたる長門 摂津、筑前の住吉神社と共に、日本4住吉の1つにして、古来式内名神大社長崎県下 筆頭の古社として知られたり。明治4年5月14日国幣中社に列せられ給う。かくて 御鎮座以来現今に至る迄、海上安全国家安泰等々に御霊験の顕著なるものありて、島 内は勿論全国よりの賽者年中絶ゆることなし媛(女へん無し)を以て歴代の天皇は国 家の大事ある毎に必ず勅使を差遣し給い或いは神階を奉り幣帛を捧げ給い或いは社格 を定め給う等、敬祭の誠を曷し給いしに依り、弥々御神徳は赫々として宇内に光被し 益々衆庶の尊信を聚め農耕開発を始め、殖産興業海外発展等々は大神の佑助に依るも のと信念して疑はざるなり。因に大正7年北白川宮殿下御参拝、昭和11年梨本宮殿 下参拝有り。戦後と雖も些かも変わる事無く、昭和24年5月、同44年10月、同 49年10月の3回に亘り、天皇陛下より幣饌料を御奉献あり。
長崎県壱岐郡芦辺町住吉東触470 玄松子の記憶

兵主神社[ヒヤウス](名神大)
兵主神社[へいしゅ]「素盞嗚命、大己貴命、事代主命」長崎県壱岐郡芦辺町深江東1616 玄松子の記憶
八幡神社「住吉大神、聖母大神、八幡大神」長崎県壱岐郡勝本町本宮西触字花川1437番地 玄松子の記憶

月讀神社[・ ・](名神大)
月讀神社[つきよみ]「中月夜見尊、左月弓尊、右月讀尊」対馬の古族は日神、壱岐は月神を祀ったのは亀卜と関係している。
長崎県壱岐郡芦辺町国分東触464 玄松子の記憶
八幡神社「豐玉毘古命、玉依毘賣命、品陀和氣命、仲日賣命、息長帶日賣命、帶中日子命 配 天月神命、天比登都柱命、高皇産靈命」長崎県壱岐郡芦辺町箱崎釘の尾触1294 玄松子の記憶

國片主神社[クニカタヌシ]
国片主神社[くにかたぬし]「少彦名命 配 菅贈相國」
由緒
「壱岐神社明細帳」に「平戸藩崇敬全国七社の其一なり、但式内氏子百三十四戸」「 但勧請年月不詳、社地三反一畝一歩、無税」、「壱岐国神社田畑帳」に「国片主神社 、宗廟、社領高二石祭米六升六合」とある。
延喜式巻十には「国片主神社」は壱岐嶋24座の内、名神小となっている。「神社帳 」は「当社は人皇52代嵯峨天皇弘仁2年之草創期而60代醍醐天皇延喜5年之勧請 也」とし、更に社名についても「壱岐石田二郡之境故号国片主神」と記している。し かし、永禄5年(1562)12月波多藤童丸押字の宝殿再建の棟札に「奉造立天満 宮御宝殿壱宇云々」、また寛文3年(1663)6月松浦鎮信押字の宝殿再建の棟札 に「奉建立天満天神御宝殿一宇云々」とあるように、祭神から国分天神と呼ばれてい た。「続風土記」は壱岐廻を引いて「国分村の惣廟前は、天満宮と申延宝の御改の時 、延喜式24座の内にて国片主神社となる。此以前は中山の近所の中島にあり、何れ の時か此処に御勧請あり壱陽七社の其一なり」と。
藩主の崇敬が厚く、社殿再建の都度に白銀7枚を寄進され、藩主直参の社として、例 祭には城代の参向があった。明治7年(1874)5月村社となり、大正元年(18 12)11月神饌幣帛料供進神社に指定された。
なお、「国分天神は当初式内名神大、天手長姫神社として延喜式に登録され給い、次 いで天満宮との錯覚によりて国分天満宮と称せられ、下りて延宝4年の査定に小神国 片主神社の社号を冠せられ給いしも、而も上下の崇敬は名神大7社の実質を傷つくる 事なく其体面を保持し給いしものとすべき也」と、「壱岐神社誌」は記している。例 祭は旧8月25日である。
長崎県壱岐郡芦辺町国分東触766 玄松子の記憶

高御祖神社[タカミオヤ]
高御祖神社[たかみおや]「高皇産靈神、伊弉諾命、伊弉冉命」由緒、神域のたたずまいは貧弱。 長崎県壱岐郡芦辺町諸吉仲触81 玄松子の記憶
八幡神社 式内月讀神社に掲載済み

手長比賣神社[テナカヒメ]
手長比賣神社[たながひめ]「栲幡千千姫神、天忍穗耳尊」長崎県壱岐郡勝本町本宮西触1212 玄松子の記憶

佐肆布都神社[サシフツ]
中津神社に合祀[なかつ]「天津日高火穗瓊瓊杵尊、天兒屋根命、天太玉命 合 經津主命」長崎県壱岐郡勝本町北触字大屋226 玄松子の記憶

佐肆布都神社[サシフツ]
左肆布津神社[さしふつ]「武甕槌命 配 猿田彦大神、高貴神、天照大神、天鈿女命、甕速日命、槌速日命、經津主命、天兒屋根命、大己貴命、事代主命、稜威雄走命」長崎県壱岐郡芦辺町箱崎大左右触1146番地 玄松子の記憶
金刀比羅神社「大物主命」長崎県壱岐郡芦辺町大左右触609 玄松子の記憶

中津神社[ナカツ](名神大)
中津神社「天津日高火穗瓊瓊杵尊、天兒屋根命、天太玉命 合 經津主命」長崎県壱岐郡勝本町北触字大屋226 玄松子の記憶
聖母宮[しょうもぐう]「氣長足姫尊 配 足仲彦尊、譽田別尊、上筒男尊、中筒男尊、底筒男尊、天照皇大神」長崎県壱岐郡勝本町勝本浦554-2 玄松子の記憶

角上神社[ツノカム]
角上神社[つのかみ]「素盞嗚尊」長崎県壱岐郡芦辺町湯岳射手吉触699トカミ山 玄松子の記憶


石田郡[イシタ]:12座大3小9

天手長男神社[アメタナカヲ](名神大)
天手長男神社[あめのたながを]「手力男命、正哉吾勝勝速日天忍穗耳尊、天宇豆女命」式内社の手長比賣神社、当社、物部布都神社が同居している。鉢形山は見るからに神奈備山である。古代祭祀の中心地であったろう。
長崎県壱岐郡郷ノ浦町物部田中触730 玄松子の記憶
興神社[こう]「帶仲彦天皇、息長足姫尊、應神天皇、仁徳天皇、天手力男命、八意思兼命、住吉大神」長崎県壱岐郡芦辺町湯岳興触676 玄松子の記憶

天手長比賣神社(名神大)
天手長男神社に合祀 前掲

弥佐支刀神社[ミサキト]
弥佐支刀神社[みさきとの]「日本武尊」長崎県壱岐郡郷ノ浦町大原触99 玄松子の記憶

國津神社[クニツカミ]
国津神社[くにつじんじゃ]「奇稻田姫命、足名槌命、手名槌命 配 武甕槌命 長崎県壱岐郡郷ノ浦町渡良浦1148 玄松子の記憶
津之宮神社[つのみや]「彦波瀲草葺不尊、玉依姫命」長崎県壱岐郡石田町池田西触19 玄松子の記憶
和多津美神社[わたつみ]「和多津美命、罔象女命、速秋津日命」論社に疑問も 長崎県壱岐郡郷ノ浦町渡良浦1349

海神社[アマ](大)
海神社[かいの]「豐玉彦命」長崎県壱岐郡石田町筒城西触323 玄松子の記憶
白沙八幡神社[はくさはちまん]「應神天皇、神功皇后、仲哀天皇、仲姫之命、仁徳天皇、玉依姫命、武内大臣」長崎県壱岐郡石田町筒城仲触1012 玄松子の記憶

津神社[ツ]
津神社「彦火火出見尊、彦波瀲武草葺不合尊、豐玉姫命、玉依姫命、神日本磐余彦尊、大己貴命 合 素盞嗚尊」長崎県壱岐郡郷ノ浦町半城牛方触684ツノカミ山 玄松子の記憶

與神社[ヨ]
深江神社[ふかえ]「伊弉册尊、大國魂命」長崎県壱岐郡芦辺町深江栄触682止乃美夜 玄松子の記憶

大國玉神社[オホクタマ]
大国玉神社「大己貴神、大后神、事代主神、菅贈相國、吉祥女、中將殿、宰將殿」長崎県壱岐郡郷ノ浦町大原触1125 玄松子の記憶

自神社[ニジ]
爾自神社[にじ]「息長足姫命、級長津比古神」長崎県壱岐郡郷ノ浦町長峰安979 玄松子の記憶

見上神社[ミカミ]
見上神社[みあげ]「彦火火出見命」長崎県壱岐郡郷ノ浦町若松触451 玄松子の記憶 長崎県壱岐郡郷ノ浦町

國津意加美神社[クツイカミ]
国津意加美神社[くについかみ]「素盞嗚尊、大己貴命、稻田姫命」長崎県壱岐郡郷ノ浦町木村触133 玄松子の記憶

物部布都神社[モノノヘノフツ]
天手長男神社に合祀 式内天手長男神社に掲載済み
国津神社 式内國津神社に掲載済み


H24.1.23

延喜式神名帳目次

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