咸古神社
富田林市竜泉886番地 its-mo

竜泉寺山門

交通案内
近鉄長野線 汐ノ宮 東3km



祭神
神八井耳尊 合祀 天太玉命

鳥居




由緒
 佐備川の中流域の嶽山中腹に鎮座、竜泉寺の奥。
 当地は紺口県であり、『新撰姓氏録』によれば、県主は多氏系の皇別氏族であった。
 『日本の神々3』で、古田実氏は、紺口県主一族がその祖神である神八井耳尊を祀ったと断定している。石川郡の式内小社である。

 当社には式内小社の佐備咸古神社が合祀されている。忌部氏の祖の天太玉命が祭神として有力であるが、不詳。

拝殿




お姿
  一須賀村は石川右岸と梅川に挟まれた平坦地だが、鎮座地は高台。
 細長い社域で、見晴らしはいいのだが、荘厳さはない。
 境内に石柱が立ち、横に梅の木があった。天滿大自在天神を祀っているのかな。

本殿


お祭り

  7月 20日 夏例祭



竜泉寺

 神宮寺であった竜泉寺であるが、推古二年に蘇我馬子が創建したと伝えられている。昔、この地に古い池があり、悪い竜が棲み人々に害を与えていた。馬子は人々を救うため修法を行い、悪竜を排除した。
 後、池の水が枯れ果てて寺も衰退した所へ、弘法大師がこの地を訪れ、その事情を聞いた老人が、「我は牛頭天王である。汝の来るを待っていた。暫く留まり霊地を再興せよ。」と言って忽然と姿を消した。

 蘇我氏の建立になる竜泉寺の山号が牛頭山であることは、蘇我氏の発祥の地とされる石川の一須賀神社の須賀に通じ、ともに素盞嗚尊を奉じていたのではないかと思っている。

八大竜王 弁財天堂



『式内社調査報告四』、『日本の神々3』『平成祭礼データ』

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