杉ケ本神社 すぎがもと
大阪府枚方市片鉾本町15-30 its-mo

鳥居と拝殿

交通案内
京阪牧野駅 南東2km


祭神
八幡大神
摂社 八王子神社、稲荷神社、琴平神社、阿智神社




由緒
 以下『大阪府神社史資料』による。
 甲斐田佛は小祠に安置されて、当地の氏神と仰がれたが、明治維新後に長泉寺に移され、以後、宮座が祭祀をなして来た。 佛は観音、勢至を左右の脇立てした優秀な木造の阿弥陀佛であった。

 小祠建立の由緒は不詳、一時甲斐田村の甲鉾神社に合祀されたが、復旧。
 桓武天皇が設けた郊祀壇址の一本杉に因む社名であるが、その郊祀壇址の北に位置し、壇止に近いと言われる。
以上

 摂社に阿智神社の名が見える。 備中国と信濃国に阿智神社が鎮座、東漢の祖である阿智使主の一族が祀った神社であろう。 交野は百済系渡来人が多く居住しており、蘇我物部戦争で物部が敗れた後に蘇我氏の配下であった東漢が入植したものか。

 なお、社頭に枚方市教育委員会の説明板がある。
 桓武天皇は、長岡京遷都の翌年、延暦四年(785)十一月に都の南郊、交野柏原の野に郊祀壇(都の外で祭祀をおこなうための土壇)を設け、遷都の大事業をなしえたことを天神の恩恵によるものとして感謝の祈祷をおこなった。 これは中国の皇帝が冬至の日に天壇で天帝を奉祀する例にならったものである。
 「河内志」(1730年頃)によれば、こうした拝天祭祀がおこなわれたのは片鉾の地で、その場所を杉ケ本神社付近としているが、確証はなく、柏原もどこのことかわからない。
 なお、同じ拝天祭祀は延暦六年と斎衡三年(856年)にも交野でおこなわれた。
 平成九年 枚方市教育委員会
拝天の対象は北極星である。

本殿


お姿
 拝殿前の庭は遊具の置かれた公園になっている。 いささか荒れた雰囲気に見える。



お祭り
例祭  


参考資料
『大阪府神社史資料』、『平成祭データ』

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