宇波神社
大阪府東大阪市加納2−19−26 
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鳥居

交通案内
近鉄生駒線吉田駅 北1.5km


祭神
埴安比売命


由緒
 宇婆神社とも書く。河内国若江郡の式内小社。近世は熊野権現社であった。また今天王とも云うようだが、牛頭天王であった証拠はない。
 『河内志』、『河内名所図会』とも、当社を延喜式に出ており、加納村にあり、今熊野と称するとあるが、根拠は示されていない。地域の常識であるような伝承があったのだろう。

 祭神を埴安比売命とするのは度会氏『神名帳考証』であるが、この人は根拠まで記していないので、信憑性に疑問ありとされる場合が多い。霊感でもあったのかも知れない。

 埴安比売命は土の神で、イザナミの神が御陰を焼かれて苦しむ時に屎に生成される神である。また、 河内と埴安比売命との関連では、第八代孝元天皇が河内青玉之女名波邇夜須毘賣を娶って御子建波邇夜須毘古命を生むとある。御子は後の崇神天皇の時に反乱を起こし、失敗する。この時には逃亡する配下の軍は恐怖のあまり屎を褌に漏らす(樟葉の語源)のであるが、いずれも屎と埴土との連想がある。

拝殿   拝殿と覆屋
(本殿は覆屋の中、流造、間口五間、奥行き五間)
 

お姿
 神社の周辺は付近より少し小高くなった所で、古代は水辺であったようで、白肩の津と呼び、船が留まる深さを持っていたようだ。加納の北西部に小字名がシカタと云うのがあったことが、上記の推測の一つの根拠。

 神武天皇遙拝所が境内の西側に東を向いて鎮座、さて、最初の上陸地を遙拝するのか、出発地方面の西を遙拝するのか、橿原神宮を遙拝していないのは明らかだ。

神武天皇遙拝所



お祭り
 10月 17日 例祭


『神社の説明板』、『式内社調査報告四』

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