三重県伊勢市二見町江575 mapfan 交通案内 摂社
伊勢神宮の遷宮にあたり、奉仕にあたる神領民はこの浦で身を清める慣習があるとのこと。浜参宮と云う。 白水社『日本の神々6』で、二見興玉神社の項の執筆者の櫻井治男氏は祭日直前の潔斎が村の近き堺で行われることからすれば、それに先だって行う禊ぎの場所を村の遠き堺−境界領域−であったのではと提起されている。
注連縄のかかった夫婦岩の向こうの沖合660mの海中に興玉石があり、猿田彦命の出現の霊跡と伝えられている。『大神宮本記』によると、垂仁天皇の世、倭姫が各地を巡歴の時、伊勢国御塩の浜より二見浦に着き、大若子命が迎えて、江村の入江より佐美津比女が御塩を供進し、大田命がこれを出迎え五十鈴の川上の霊地に大宮所を献り、伊勢神宮の創建となったとしている。この大田命が猿田彦神の苗裔である。
大注連縄は「結界の縄」と呼ばれ、向こうは常世、こちらが俗世。 毎年5月5日、9月5日、12月第三日曜日に氏子の若者達によって張り替えの神事がなされる。
参考 『日本の神々6』、『平成祭礼データ』 |