阿賀神社
滋賀県東近江市野口町1(旧八日市市) mapfan

鳥居


交通案内
近江鉄道市辺駅 西へ400m


祭神
天忍穗耳命

拝殿


由緒

 神社の周辺は古くから蒲生野と呼ばれていた。
 渡来人の開拓した地で、「狛の長者」の伝承地となっている。神体山である船岡山も狛の長者の屋敷にあった大庭の築山で、長者の家でよく食べた鮒の骨などが積もった山なので鮒の岡が船岡になったとの後世の作り話が出来るほどであった。

本殿


お姿
 駅からの道を八風街道と云うそうだ。鳥居をくぐると西側に公園が見える。
 本殿の両サイドに巨石がある。

東側の巨石と祠

西側の巨石

 西側の巨石の横から船岡山に登っていくと巨石の万葉歌碑が立っている。 また、もう一つ巨石があり、灯籠がたっている。

 ここから更に奥の方へ行くと巨石の間に祠がある。

 万葉歌碑の歌は以下の通り。
 あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る  額田王
 紫の にほへる妹を 憎くあらば 人妻ゆゑに 我恋ひめやも 皇太子
 この歌は、天智天皇七年、蒲生野遊猟の時にかわされ、万葉集巻一に納められた有名な歌です。雑歌の部の所収されていることから宴席での戯歌かと思われます。当時の皇太子は天智天皇の子の大友皇子であるとする説もありますが、日本書紀には皇大弟とあるため、大海人皇子(のちの天武天皇)とされています。
 額田王は、大海人皇子との間に十市皇女をもうけましたが、その後天智天皇の寵愛を受けるようになります。十市皇女は大友皇子の妻となっています。

万葉歌碑

お祭り
  4月 第三日曜日

参考 『磐座紀行』藤本浩一著、『平成祭礼データ』

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