八王子神社
大阪市東成区中本4-2-48  mapfan

鳥居

交通

地下鉄中央線緑橋 南西500m



祭神

八王子大神、宇賀御魂神、素盞嗚命、奇稻田姫命、大己貴命
 摂社 八立竜王大明神、白竜大王、熊鷹稲荷神

由緒
  もと八王子稲生大明神と称した。 創建年代は不詳、明治維新後百済神社と改めている。 明治四十二年に西今里の八剱神社を合祀している。祭神の素盞嗚命、奇稻田姫命、大己貴命が合祀された。 以上が『大阪府全志』の説明である。

 『摂津名所図会』や『摂津志』などの江戸時代の文献には記載がない。小祠であったのかも知れない。



拝殿 左側の木々は椿と思われる。


 『東成郡史』では「社記によれば、神武天皇、浪速の高津の北丘に生国魂神を祭り給ひし後、応神天皇三年、旧地に神殿を創立の際、高骨川(今の平野川)の東方なる狭枝荘今大字本庄の阜丘小松山に此の社を鎮祝せらる。
 孝徳天皇、味経宮に坐せる頃、尊敬浅からず、高麗狗一対(雄略朝時代のもの)を献納ありしが、長柄豊崎宮に遷都後、衰頽せしを以て、村民相謀りて修営し、産土神社として八王子稲生大明神と唱え、崇敬せりと云う。」とある。
 『平成データ』でも「境内には往古より椿が繁茂していたので、俗に「椿の森」 「椿の宮」として広く世に知られていた。 社殿は記録によりますと、天暦二年、元仁二年、宝暦五年、安政六年にそれぞれ修営改築を行ない、現本殿は宝暦五年のもので、拝殿は昭和四十年に造営されたものです。
 当社の主祭神の八王子大神は人皇第七代考靈天皇の第八皇子稚武彦命で、第八王子であるところから、俗に八王子大神と敬められています。大変武勇にすぐれた御神格で、鬼退治の説話で有名な桃太郎は、この稚武彦命の御治績を伝説化したものともいわれています。」とある。
 稚武吉備津彦、吉備津彦のことのようだが、普通、八王子とは素盞嗚尊の御子達を指すことが多い。



本殿

お姿

 地下鉄緑橋駅の南西で、この辺りから西には在日韓国朝鮮人が多い。当社が百済神社と改称されたのは何故なのか未調査だが、当社の西側側を平野川が流れているが、これは昔は百済川と呼ばれていたので、その水神としての祭祀があったのかも知れない。
 古来よりのコリアタウンに半島の人間は吸い寄せられるようだ。


お祭り
10月16日 例祭
 

八剱神社跡 東成区大今里一 mapfan

 創建年代は大変古く、仁徳天皇が高津宮の皇居守護神としてお祀りされていたと伝えられている。仁寿二年(852)、里人は産土神として崇敬して来た。 境内には樹齢1300年の楠木の大木がある。根回り地上にて五丈、地上約四尺にて二丈九尺許、同八尺にて分枝、四幹となる、と『東成郡史』にある。
 この楠木の故、俗に楠神社とよばれるそうだ。明治十八年の大洪水の際、村人40人がこの木に三日三晩取りすがり、助かったと云う。
 八剱については、天理市田井庄町の八剣神社などを参照して下さい。



八剱神社跡



八剱神社跡

 今里駅から北へ歩くと「暗峠奈良街道」の道標が立っている。

参考 『東成郡史』『平成祭礼CD』 『社頭掲示』

『平成祭礼データ』から

 八王子神社

 当神社の創建年代は古く、社伝に依れば応神天皇三年に浪速の東方を流れる平野川右岸の一の丘なる小松山(現社地)に齋き祀られたのが当社の起源と伝えられ、今から凡そ一千七百年前のことです。
 又、孝徳天皇が浪速味経宮に坐せるとき、御崇敬の叡慮により、高麗狗一対を御献納になったとも伝わっています。
 その後時代が降り、里人は「八王子稲生神社」と称し、この地(旧攝津國東生郡本庄村)の産土社として崇敬してまいりました。明治五年に村社となり、社名を平野川の旧名に因み「百済神社」と改め、明治四十二年に旧西今里村々社八劔神社(素盞嗚命、奇稲田媛命、大己貴命を奉斉し、仁徳天皇高津宮の皇居守護神と伝え、境内に樹令千年を越す楠樹があるところから、俗に、「楠神社」と呼ばれ、現在は当神社のお旅所です)を合祀し、社名を八王子神社と改称し現在に至っております。
 境内に往古より椿が繁茂していましたところから、俗に「椿の森」 「椿の宮」として広く世に知られていました。
 社殿は記録によりますと、天暦二年、元仁二年、宝暦五年、安政六年にそれぞれ修営改築を行ない、現本殿は宝暦五年のもので、拝殿は昭和四十年に造営されたものです。
 当神社の主祭神八王子大神は人皇第七代考靈天皇の第八皇子稚武彦命で、第八王子であるところから、俗に八王子大神と敬められています。大変武勇にすぐれた御神格で、鬼退治の説話で有名な桃太郎は、この稚武彦命の御治績を伝説化したものともいわれています。八王子大神は武勇にすぐれておられるところから、厄除けの守護神として知られ、特に二月三日節分祭当日に行われるお火焚祭(護摩焚)は、江戸時代よりの伝統行事で、厄除祈願はもとより近年は特に進学祈願として近在より参拝が年々盛んになっております。
 又、当神社の末社八立龍王大明神は往古境内の池から昇天された龍王として崇敬され、殊に災難除、家業発達の守護神として古くより崇められています。
 以上

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