長田神社
神戸市長田区長田町3-1-1 its-mo



境内から見る鳥居と巨楠

胸高周囲620cm、樹高22m。
幹にはノキシノブ、ヤツデ、ネズミモチ、エノキの低木も着生している。

交通山陽電鉄長田駅 神戸地下鉄長田駅 北500m



祭神
事代主神
摂社 天照大御神社、八幡社、蛭子社、出雲社、月読社、松尾社、楠宮稲荷社



神門と拝殿

由緒
 摂津国八部郡の式内大社。
 『新抄格勅符抄』によれば、大同元年(806)に神封四十一戸を授かっている。

 『日本書紀』では、神功皇后の帰還時、住吉、広田、生田神社とともにこの長田神社も皇后の創祀の神社とされている。 すなわち、「事代主尊、誨へまつりて曰はく、「吾をば御心の長田国に祠れ」とのたまふ。則ち葉山媛の弟長媛を以て祭はしむ」とある。 神功皇后の物語に、事代主尊は登場してこないのは、生田神社の稚日留女も同様であり、それぞれの神社の創建譚に神功皇后が付会されたに過ぎず、大和から持ち込まれた神々と『日本の神々3』で落合重信氏は述べている。

 長田神社の西側を苅藻川が流れる。上流を桧の川とか大日川と云うようで、高取山の北側から流れ出る。この山をかっては神撫山と云っていた。神奈備山である。この山に降臨する神を祀っていたのが長田神社の元の姿であったのだろう。 奉祀者は山背根子の娘、葉山媛の妹長媛とある。葉山とは端山で神奈備、そこに住む蛇神を祀っていた神社と言えよう。ナーガである。

本殿



お姿
 長田の駅前から賑やかな参道が続く。丁度生田神社のような感じである。朱の色を散りばめた神社である。
 本殿を囲う垣に沿って摂社が並ぶ。その中には月読神を祀る社もあった。

月読神社


お祭り
 10月 18日  例祭

平成祭礼データ

 神功皇后摂政元年(西暦二〇一年)御神託により此の地に創祀されたと傳えられる我国有数の名社である。事代主神は、古来、皇室守護、国家鎮護の神として、全国的に篤く信仰されている。

 特に毎月一日、十五日は古くより御縁日として賑わい市民より「長田さん」と仰ぎ親しまれ、氏子崇敬者は常に高き御神恩に感謝奉賽の誠を捧げている。新年初詣の盛況は、全国的に有名で宏大無辺の御神徳の表徴である。
    以上

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