阿陀岡神社
兵庫県丹波市春日町多利2467-1 ゼンリン

鳥居

交通案内
JR黒井駅北東4km。


祭神
吾田鹿葦津比賣命 配祀 品陀別命 合祀 菅原道眞
摂社 疫除神社 武内宿禰命、稲荷神社 保食

社殿


由緒

 丹波国氷上郡の延喜式内社。
 社名は祭神の吾田鹿葦津比賣命の吾田。即ち吾田隼人の女神を祀る。天満宮と八幡宮を合祀している。東の鳥居の扁額は天満宮となっている。
 創立の年代は不詳。古くは日ヵ奧に鎮座していたが、洪水でこの地にまで流れてきた。古跡を「あだか山」と言う。
 欽明天皇三年(543)、春日部乙身が勅命によって幣物を捧げたところ、間もなく慶雲が起こったので、この地で祀った。
 明応元年  (1492)社殿を再建したが、元文四年(1739)炎上、寛保二年(1742)に造営した。

本殿

 本殿背後の社叢に巨石群がある。平地の中に忽然と現れている不思議な存在。本来もっと大きい岩だったのが年月で風化し、崩れたような感じ。この岩に流されてきた吾田鹿葦津比賣命の御魂が留まったと言う。

岩群


お姿
 鳥居をくぐり、参道を行く。参道から左にずれて社殿が建つ。古社の雰囲気が残る。
 拝殿前の庭は神社と言うよりは一般家庭を思わせる。本殿裏の社叢は大きい木々があり、岩群と共に見応えがある。
 本殿背後に「四方大神宮」遙拝所の印しにある大石がある。真北方向を向いている。籠神社の方向である。

社殿真西の神奈備山と恐らくは神社跡地


お祭り
  8月 31日 例大祭  10月  日  秋季例祭

平成祭礼CD 御由緒
創立年代は不詳なれども延喜式内の神社にして、延喜式神名帳(平安時代)に当社の 社名、鎮座地が所載されております。
明応元年(一四九二年)八月に再建され、元文四年(一七三九年)七月八朔祭も松明 の火で炎上、寛保二年(一七四二年)九月に新築竣工し現在に至っております。
伝説には、欽明天皇即位三年(五八三年)春日部乙身勅命により幣物を奉ったと言れ 、千四百年以上も昔から鎮座されていた古社であります。
公卿や武家の崇敬が厚く、明治維新の元勲、岩倉具視は自筆の神号を奉納している。

 兵庫県神社誌 春日町史

神奈備神社一覧 兵庫県

神奈備にようこそ