土師の里、道明寺方面

 黒田神社
藤井寺市北条町1-23 its-mo


鳥居

由緒  河内国志貴郡の式内社。
 社頭掲示では「神武天皇の御子の神八井耳命のかくし廟所といわれ、仁徳天皇の御代に瑞垣を建立し祭祀したと伝わる。称徳天皇の神護景雲二年(768年)に祭祀されたとある。」
 大和川河床の船橋遺跡の南の位置し、付近からは弥生土器が出土する。古代ここに住み着いた渡来人「呉人」の田が黒田に転訛したとも言う。


本殿


 鎮守の森は大きいが、木の枝を剪定してあり、また前回の参詣は夏でもあり枯れ葉剤を撒いていたが、今回は冬の参詣であり、それは見受けられなかった。ただ、社叢地はばさばさしている感じである。
祭神は天御中主尊、天照大神、武甕槌命、天児屋根命、比淘蜷_の六神である。上古には稲霊を祀っていたと言う。平安中期、菅原道真公を合祀し「北条天神」と称した。

祭礼 10月 9日 例祭

交通 土師野里駅北へ170号線を600m、郵便局前を東へ100m

『平成祭礼データCD』から

 本社北条黒田神社は平安初期の延喜式神名帳に登載された全国三、一三二坐の官社に入る(延喜式内社)古社で、北条天神または天王と呼ばれ稲霊を祀ると言われ、社名の通り黒々と肥えた田に祭られた生産の神さま。特に、天御中主大神は天地創造の神さまと言われ非常に御神徳の高い神さまで、大阪府下でも祭祀されている神社は数少なく、それだけに古い御由緒が秘められている。神域も現在の三千坪の倍以上の広さがあったと伝えられている。柏原市今町、上市、古町、本郷、大正、清州、堂島、河原町、藤井寺市北条、林の各区の氏神である。
 柏原黒田神社は昭和四十四年に本社より分霊を遷し、上市春日神社とともに今町塩殿神社に合祀、塩殿神社はショウデンさんと呼ばれ海運広くは交通安全の神として塩土老翁を祭る。本社にある石灯籠一基は建徳三年の奉献で、同時代の石灯籠は府下でも二〜三基をかぞえるのみである。
 以上


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