総社神社
福井県小浜市府中24-15 its-mo


鳥居と社域


交通

JR小浜駅から北東2km



祭神

五十猛神、大山祇命 (合祀)菅原道眞



由緒

 若狭の国府が置かれた地の神社。 総社と呼ばれたのは、新たに国司が赴任してくると、国中の神々を参拝する習慣になっていたようだが、平安末期ともなると、武士の台頭による地方の独立機運の高まりの中では国司の権威は有名無実のものになり、参拝の煩わしさと費用とを勘案して、その国中の神々をまとめた神社(総社)を造営し、ここにお参りすると云う簡便法がとられた。 古の行政改革と言える。

 そのうような事で総社の名を持つ神社は地元に根付かなかった所もあり、名刹として残っているのは少ないようだ。

 小浜の国府跡は不明であるが、当神社の鎮座地の字は府中であり、この近くであったものと思われる。

 若狭国内に五十猛神を祀る神社があってこそ、この総社に祭神として残ったのであろうが、『平成祭礼データ』では五十猛神を祀る神社は当社しか見えない。大山祇命を祀る神社としては、近隣に山之神社、山神神社などが見える。五十猛神・大山祇命を奉ずる人々が後世この神社を守ってきたのであろう。


拝殿正面



お姿 

  広庭は絶好の駐車場となっている。
 社殿はむき出しではあるが、舞殿もそなえ、雰囲気はでていた。木々は社殿の後側に数本あるのみ。

 北川と南川にはさまれた平地に鎮座、材木の集積場だったのかも知れない。

 近所の人に神社への道を尋ねた際、「普通の神社ですよ。」と云われたように思い、若狭彦姫神社など有名ではありませんと云われたのかと思ったら、そうではなく「府中の神社」要するに「ここの氏神様ですよ。」と云われたと悟った次第。

 その前にレンタサイクル屋のおばさんに、「総社神社はどこですか?」と聞いた所、「式内社、総社は神社の格式を云います。神社の名前ではありません。」と一般論でかわされた。詳しい。


石灯籠と社殿

お祭り


  4月25日 例祭

 

『平成祭礼データ』

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