那須加美乃金子神社 
対馬市峰町志多賀字中原290番地 mapfan

鳥居 扁額は金子神社。



交通案内
対馬空港からタクシー



祭神
須佐之男命  『平成祭礼CD』
進雄尊、曽尸茂梨、大屋彦神(五十猛命の別名) 『対馬神社誌』
金子神社 五十猛命   那祖師神社 素盞嗚尊   『大小神社帳』
金子神社 大己貴命   那祖師神社 非日本之神 新羅之人呼   『神社大帳』
金子神社 大屋彦神   那祖師神社 大己貴命   『明細帳』


由緒
『対馬神社誌』から。

 古は字三浦鎮座の神社にて即ち三浦大明神本山神社と崇尊奉る。神籬磐境の古社なり。右神山には村民懼れてみだりに立ちいるを禁ず。
 毎年一月二十四日を祭日として神籬磐境を村民遙拝すと雖も祭日必ず風波の災あり。且つは神託あるに依り字中原に社殿を建立して勧請す。


 金子神はもう一つの論社である小鹿より勧請したと云う。当時は山中に祭られ社殿はなく、磐座祭祀。

 貞享三年(1686)の『神社誌』では、「那祖師大明神、朝伊奈大明神、恵比須本山大明神、中原に鎮座。当地と小鹿の境の神山に本山・かなご・かなくら・北山と称される祠がある。」と記載されている。

拝殿



本殿


お姿
 海岸から少し上流に行った川沿いに鎮座。南面。大きい銀杏がある。鳥居から拝殿までは短いが、本殿は山の中腹に登っている。対馬の古社にこのタイプが目立つようだ。
 志多賀にある弥生遺跡からは、大形の勾玉が出土、更に神社には弥生時代の青銅矛十三本が保存されている。祭祀の儀器と見なされている。これらの物件の出土は当社が式内社である可能性を濃厚にしていると言える。

 川岸段上には古墳や祭礼遺跡がある。須恵器の破片も出ている。

 摂社に水神が鎮座、罔象女尊を祭る。水の働きをまとめている。

水は尊し
 水無くんばならず育たず心ある者その加減を知り水を大切に

水は美し
 冷熱に応じて虹と化し氷と変じて水晶となる

水は清し
 常に味わいて飽きず汚穢を洗い清める

水は強し
いかなる生涯にも屈せず自ら進みて大をなし他を動かす

水は恐し
人を呑み船を覆し山野を没して地表をも変貌す

水は深し
 その源神に発して大自然の道を示し波乱曲折の人生を思わしむ


水神



お祭

例祭 6月 14日  15日

参考 『式内社調査報告』、『対馬神社誌』、『平成祭礼CD』、『長崎県の地名』


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