白瀧稲荷神社
兵庫県川西市黒川字口滝谷 ゼンリン


交通案内
能勢電鉄妙見口駅よりロープウエイ乗り場へ徒歩20分 右手から10分ほど登る

祭神
倉稲魂命 配 常富大神
摂社 大神宮社 五十猛命 ほか

神社の鳥居、ここから下る


由緒
 鉱山師が祀った稲荷神である。黄銅鉱の鉱脈が妙見山にもあるようだ。 土地の人は箕面市の吉川八幡神社を氏神としていたのであるが、黒川は兵庫県に編入されており、この白瀧稲荷神社を氏神とした。
 参詣時宮司さんがおられたので、五十猛命を祀っている大神宮社のことを質問したのであるが、現在はないとのことである。 「一体何を見たんだね?」「兵庫県神社誌だよ」「だいぶ古いものだろうね。」「戦後版だけどね。」

 おそらくは、一時合祀されていたのであろうが、再度分祀されたのではないか、と言うことであるが、記録にはないようである。

 一時でも祀られていたのであれば、神霊は残っているはず。大神宮社とおぼしき社殿は?」「現在改修中のあれだよ。」「五十猛命に挨拶をしてこよう。」

 ところで荒熊天王社なる小祠が本殿前に鎮座していた。「これは素盞嗚尊ですか?」「そうだともちがうとも言えないなー」「天王は牛頭天王以外にあるんですかね」 「祭神名は残っていないんだよ、荒熊天王の社の神としかいいようがない。神様とは自らの心のなかに坐すもので、実体がないもの、心から祈ればいいんですよ。」 「・・・」

 荒熊天王、熊野と素盞嗚尊、その荒魂すなわち新魂、さすれば五十猛命と小生ならすぐにつながるんだが、宮司さんの言われたとおりなのでしょう。


荒熊天王社


お姿
 川西市の妙見山は見たところ変哲もないお山だが、妙見信仰の名残をとどめており、ロープウエイもあることから、老若男女の参詣者が多い。

 五十猛命の御霊の残る社殿


お祭

 2月23日 春祭
 7月23日 夏祭
 9月23日 願祭
10月23日 例大祭(秋祭)



参考文献 兵庫県神社誌

五十猛命ホームページ
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