日下の聖蹟

日下神社がある。日下古墳の上に鎮座しているが、祭神も由緒も何も判らない。

日下神社 東大阪市日下町8丁目3?21 its-mo
 

 さらに北へ行くと、大龍禅寺不動院があり、稲荷社である玉七大神が鎮座、またこの山には磐座が点在しているとのこと。

玉七大神

 


 古代河内湖の奥、日下に上陸した神倭伊波礼彦命の軍は、一挙に大和河内を無血制覇するべく、長髄彦・物部氏連合の聖地饒速日山を押さえようとした。
 飛火の連絡を受けていた長髄彦が待ちかまえ、孔舎衛坂での戦闘となった。 五瀬命が矢傷を負い、伊波礼彦はファーストコンタクトでは敗退したのである。

神武天皇孔舎衛坂顕彰碑



道順 近鉄石切駅から日下八丁目(不動滝の方面)に案内板を辿る。日下川の上流に向かう。 笹藪の道を通り80分程で神武天皇孔舎衛坂顕彰碑の場所に着く。見晴らしが良い所に建っている。

 かっては、善根寺の春日神社入り口からの道も日下直越と言われていた。春日神社には「大阪府 史蹟名勝天然記念物 孔舎衙坂直越登り口」と刻んだ大きな石碑がある。 境内には『神武天皇御東征孔舎衙坂 古戦場』と刻んだ石碑もある。 神社前の道を北東にいき、自動車専用道をくぐってからこの道を登ると道から山にはいる八幡山への入り口がある。 大きな磐座の前に八幡地蔵と八幡宮がある。阪奈道路下り線を横切って、恵比須山らしい山の右横を通り開けたところへ出ると、そこは「龍の口霊泉」である。 「五瀬の命が汲み給ひし霊泉と言ひ伝へらる」と石碑に記されている。善根寺町の人は地酒をこの水で作るという。そこから右へ登り、尾根へ出たところの右に「神武天皇顕彰碑」、右へ登り、左へ登っていくと途中「厄山」の碑がある。




神武天皇孔舎衛坂顕彰碑



厄山麓 五瀬命の龍の口霊泉


 孔舎衛坂顕彰碑から再び進行方向に進む。途中で大きく右に回る道をとる。善根寺町の春日神社からの道に合流する所に石碑と鳥居、水の湧き出口がある。



五瀬命の龍の口霊泉 厄山麓


日下と生駒の地図




春日神社 東大阪市善根寺
祭神 天児屋根命、比売神
日本最古の春日神社と記された板が拝殿にあった。本殿横に巨石信仰の名残がある。

巨石信仰の名残



八幡神社 東大阪市善根寺
祭神 八幡大神
和気清麻呂の勧請とされる。宇佐八幡宮からである。やはり巨石信仰である。

巨石信仰の名残


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