渋川神社
大阪府八尾市植松町3-3-6 its-mo


鳥居


交通 JR関西本線八尾駅南すぐ


祭神
天忍穂耳命(境内社の皇大神宮小社から)
饒速日尊(物部の遠祖)
国狹槌命(もと当地に鎮座していた比枝神社(八尾市相生町3-23)の祭神
日高大神(もと栄町にあった狐山の神)
菅原道真(もと渋川にあった渋川天神の神)


由緒
 河内国若江郡の式内社である。
 この地域の神社としては広い境内であり、社殿も新しい。 もとは旧大和川の東側の字川向にあったが、洪水で流失、当地に移転した。元亀三四(1.572〜3)年頃という。若江郡から渋川郡へ流れたことになる。
 この時、浮島神社は茨田郡新田村に漂着し、之を「よっぽどの宮」と称した。数KMである。発見後迎えて境内にまつったという。
 創建の年月は不詳。往時より物部中臣忌部連等の一族位官を授りて奉仕し、之を宮座と称し、宮田を置いて、祭祀、修繕の費用を弁じた。

 物部守屋の渋河の家の跡とも言われる。弘仁式段階で存在していた古社である。
 府天然記念物の樟を含め数本の樟の木はいずれも大きい。しかしそれ以外の木は少なく、森の雰囲気はない。 鳥居から拝殿への道に多くいる鳩が微動だにしない。一帯は荒涼とした空気がただよう。八尾市教育委員会の説明碑や神社の由緒書きなども見あたらない。

 普通、神々の坐す所はもう少しホットする雰囲気があるんだが不思議な存在である。


本殿と左側が竜王社



竜王社




摂社 厳島社、琴平社、浮島社、春日社、皇大神宮
     東に樟神社、西に稲荷社、本殿背後に龍王社「竜王大神」

祭り
  夏祭り 7/26 「逆祭」と言う。宵宮祭を後縁祭、後縁祭を宵宮祭と呼ぶ。

これは洪水時、御神体が上流に逆流したので言うようになった。


*1 大いなる邪馬台国(鳥越憲三郎)講談社
*2 日本の神々3(大和岩雄、林利喜雄)
*3 大阪府の歴史散歩(山川出版社)
*4 大阪府神社誌史料

物部氏ホームページ


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