天湯川田神社(あまゆかわた)
柏原市大字高井田89番地 ゼンリン
交通
近鉄大阪線安堂駅 南へ500M JRと近鉄線路の間
JR大和路線高井田駅 西へ500M
祭神
天湯河棚命、天兒屋根命、大日ルメ貴命
摂社 山王権現社、古野明神社「祭神の母神」、若宮明神社、平戸明神社
由緒
河内国安宿郡の式内小社。鳥取氏の祖天湯川田奈命を祀る。
古代の鳥坂郷で東に隣接して鳥取郷がある。鳥取氏の居住地であった。角凝魂命の三世の孫が祭神の天湯河棚命で鳥取連はこの命の後裔とされる。旧社家の鳥取氏宅には三尊形式の神像があり、中央の一体は白鳥を抱いていると言う。
そのような神宝は是非神社に戻しておいてほしいものだ。
始祖の天湯川田奈命の本拠は和泉の日根郡鳥取郷である。角凝魂命を祀る 波太神社
が鎮座する。子孫が河内国大県郡の当地へ移り住んだものと思われる。
垂仁紀二十三年に、皇子譽津別命がに献上せんと天湯河棚が天空を行く白鳥を追って出雲でとらえた。その功によって鳥取造の姓を賜ったと記されている。
元より露骨な付会であろう。
谷川健一氏の名著「青銅の神の足跡」によれば「湯」は金属の溶解した状態を意味し、白鳥は鍛冶人が金子屋神として尊崇していたと言う。鳥取氏に率いられた鍛冶集団が金属を追いかけての移動を物語るものとされる。
譽津別命は火の中で誕生している。これもまた金属に関連する。
当社の北1500mに 鐸比古鐸比売神社 が鎮座する。鐸比古命をこれもまた垂仁天皇の子沼滞別命とする説明がある。
鳥居と拝殿
たたずまい
大和川を見おろす丘陵上に鎮座。孝謙天皇がこの当たりの六ケ寺を巡拝した一つの鳥坂寺の搭跡に鎮座していることになる。東南500mに宿奈川田神社が鎮座する。少彦根命を祀っている。饒速日命降臨の供奉した三十二柱の一つであり、鳥取連の祖とされる。
東北700mには高井田横穴古墳がある。舟や人物の壁画で有名である。河内から大和での道筋に当たり、また大和川を使った水運の要衝の地でもあり、周辺には古墳などの遺跡が多い。また金属に関連する神社の金山孫神社金山女孫神社が北東2km、その北が雁多尾畑で金糞があると言う。更に東は風の神の
龍田大社 の神の降臨の地がある。
本殿
お祭り
10月17日に近い日曜日の前日から2日間 秋期大祭
摂社群と磐座
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