リマで思い出すのは日本大使公邸のゲリラ占拠事件。その後、公邸は別の場所に立て直されている。まるで要塞の様な建物。
インカの神殿や宮殿を破壊した跡には殆どキリスト教の教会が建てられている。スペイン人はインデオに対してキリスト教への改宗を迫り、拒否すると殺したようで、教会の地下室は白骨で埋まっていると言う。インカ以前の古い神話にあらわれる代表的な女神はパチャママと言う。先住民たちによって信仰されていた豊穣を司る大地の神であり、全てのものの母親とされる。現在はキリスト教のマリアに読み替えられており、改宗後も古来からの信仰は捨てられていないようだ。この神は日本ではイザナミの神に相当するか。
アンデスの西側は砂漠地帯、ボソボソとユーカリの木が植えられている。地下水は豊かなようだ。ユーカリは豪州から持ってきた。
大地の神パチャカマック、その妻であり大地母神である冥界の神パチャママ
マヨール広場の教会
年間降雨量が極めて少ないリマであるが、朝は霧雨のようだった。これを「インカの涙」と呼ぶ。
大統領府があり、その背後に禿げ山がある。降雨量の少ない地域の山々は木々が極めて少ない。この禿げ山もそうである。藤森大統領の時期に禿げ山の頂上に大きい十字架が建造された。禿げ山であっても神奈備山と見立てたのであればやはり藤森元大統領は日本国籍を持つに相応しい方である。
なお、この禿げ山(だけではないが)貧民窟になっている。
大統領府 禿げ山
禿げ山の頂上の左に十字架がかすかに見える
リマには幾つか博物館があるが、黄金博物館を訪問。金持ちの個人が盗掘品も含めて採取したものを展示。展示品は撮影禁止。庭に注目すべき石。
邪視石、地蔵、猿石のような石像
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