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食 |
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平成19年11月 |
神奈備 |
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1.縄文・焼き畑・神饌・神話 |
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燻す 9500年前の霧島市上野原遺跡から連結土抗 |
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土器の製作 |
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焼く、炙るに加えて燻す、煮る、蒸すと大きく食生活が広がった。海水。 |
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国栖浄見原神社の神饌 |
山果(カチグリ) 甘酒 腹赤魚(ウグイ) 根セリ 赤カエル 粟飯 カシ団子 |
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カシ団子 |
ドングリは灰汁抜きと粉砕して団子とする 櫟かしや栗は灰汁抜き不要 |
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栗 |
三内丸山遺跡 |
ウグイではなくオイカワという地元の方がいる |
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根セリ |
芹の根も 棄てさりし妻と 若かりし |
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焼き畑農業の作物 |
アワ ソバ ダイズ アズキ ヒエ ムギ サトイモ |
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大気都比売(素盞嗚尊) |
蚕 稲種 粟 小豆 麦 大豆 |
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古事記 |
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保食神(月読神) |
牛馬 粟 蚕 稗 稲 麦・大豆・小豆 |
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日本書紀 |
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ハイヌヴェレ神話 |
殺された死体を切断して各所に埋めると、そこから芋が生える。 |
名草戸畔 |
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名草戸畔 |
紀の国の酋長 頭、胴体、足と分けられた |
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縄文土偶は壊されて埋められている。 |
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2.弥生時代 |
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照葉樹林帯の食事 |
ネバネバを好む傾向−餅 発酵食品 なれ鮨 ブドウ酒 |
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魏志倭人伝 |
生野菜 |
倭地温暖冬夏食生菜 |
弥生時代の遺構から寄生虫の卵 |
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生菜 生の野菜の意 |
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呪術 |
持衰は肉を食べない。近親者が死ぬと肉を食べない |
穢れの忌避 |
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卑弥呼の鬼道は道教の影響があるとすれば、道教には殺生の忌避の思想がある |
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潜水 |
好んで魚や鮑をとらえ |
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潜り漁法で魚や貝をとらえ |
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食器 |
飲み食いは高杯を使い、箸はもたず手づかみで食べる |
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酒 |
人性酒を嗜む |
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播磨国風土記 |
讃容郡 |
大神姉妹二柱、各、競ひて国占めましし時、妹玉津日女命、生ける鹿を |
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捕り臥せて、其の腹を割きて、其の血に稲種きき。仍りて、一夜の間に、 |
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苗生ひき。即ち取りて殖ゑしめたまひき。 |
稲作と害獣との関連 |
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稲種の選別に塩水に浮かぶ種は棄てるというのがある |
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古語拾遺 |
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田植えの前に牛の肉を喰うことへの御歳神の祟り |
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仏教の影響があるようだ |
稲作の動労力 |
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稲魂に対するおそれとつつしみ |
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3.古墳時代 |
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記紀の食物 |
神武天皇 |
酒肉を兵士たちに分け与えて来目歌を詠んだ。阿太では鵜飼い。 |
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崇神天皇 |
農は国の本。御諸山で縄を四方に張り、粟を食う雀を追払う。後継の垂仁。 |
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景行天皇 |
禽獣の鮮 |
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神功皇后 |
栗林 |
雄略天皇 |
白蛤の膾 |
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4.飛鳥時代以降 |
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わらび |
万葉集 |
1418 石激(いはばし)る垂水の上のさ蕨の萌え出(づ)る春になりにけるかも |
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摘んで来たら重曹を溶かした湯で灰汁抜きをし冷やして水洗いし食す。 |
灰汁を抜く前には発ガン物質 |
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牛やうまは食べない。腰がたたなくなるという |
はす |
万葉集 |
3837 久かたの雨も降らぬか蓮葉に溜まれる水の玉に似たる見む |
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蓮の根をすりおろし、汁をとり、食間に飲めば貧血に効くという。河内では解熱剤。 |
蓮の酒 |
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梅 |
万葉集 |
1883 百敷の大宮人は暇(いとま)あれや梅を挿頭してここに集(つど)へる |
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戦国時代には梅干しの核を取り除き、糸を通して携帯食として、腹当たりの薬とした。 |
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筍 |
万葉集 |
3474 植竹の本さへ響(とよ)み出でて去(い)なばいづし向きてか妹が嘆かむ |
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米糠で灰汁を抜き、この水を植木に与えればよく育つ。成長ホルモンが豊富。 |
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酥(蘇) |
新選姓氏録 |
天萬豊日天皇御世 依獻牛乳 賜姓和薬使主。(孝徳帝) |
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牛乳を1/10に煮詰めると生蘇ができる。蘇我氏の娘は健康美人がおおかった。 |
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柿 |
正岡子規 |
柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺 |
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奈良時代(淳仁天皇)柑橘、ナツメ、梨、柿、栗の五果を道路に植えることを命じた。 |
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酒 |
日本書紀 |
この神酒は わが神酒ならず 倭成す大物主の醸みし神酒 幾久幾久 |
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鹿 |
万葉集 |
3885 吾が角は 御笠の栄やし 吾が耳は 御墨の坩 吾が目らは |
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真澄の鏡 吾が爪は 御弓の弓弭 吾が毛らは 御筆の栄やし |
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吾が皮は 御箱の皮に 吾が肉は 御膾栄やし 吾が肝も 御膾栄やし |
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吾が屎(みぎ)は 御塩の栄やし |
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膾とは生肉を細かく切ったもの |
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天武四年 |
4月〜9月の間、牛・馬・犬・猿・鶏の肉食を禁止 |
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持統五年 |
長雨が降る 政治になにか過ちがあるのではないか。公郷、百官も酒肉を禁じ心を修め過ちを悔いよ |
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長屋王 |
犬に米を食べさせるという木簡がでている。太らすため。 |
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以上 |
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