田村神社
滋賀県甲賀市土山町北土山469

交通
JR草津駅からバス亀山行きで田村神社下車 ゼンリン

祭神
坂上田村麻呂、嵯峨天皇、倭姫命 配 大己貴命、國狹槌尊、大山

注釈

 大きい森の中に鎮座する。明治初期までは鈴鹿峠に近い級東海道沿いの地から当地に遷座した。当地には南土山の氏神が祀られていた。飲み込まれた(合祀された)。

 社伝によれば、垂仁天皇四十五年四月八日、甲賀翁という者が「鈴鹿明神」と称して倭姫命の神霊を祀った事が創始で、その後、弘仁二(811)年の冬、嵯峨天皇が坂上田村麻呂の忠誠を追悼し、当社を勅願社として新たに社殿を造営するとともに当地の二子峰に坂上田村麻呂の霊を鎮め祭り、同十三年当社に合祀して、社号を田村神社と定めたと言う。 江戸時代の記録では、神像三体があり、中央に田村将軍、左に嵯峨天皇、右は鈴鹿明神であったと記されている。

 鈴鹿明神は三関の一つである鈴鹿峠の神であったろう。主祭神はやがて、坂上田村麻呂となるが、坂上田村麻呂による山賊退治の伝説などが残っており、交通の要路であり、出没する山賊には旅人は大いに悩ませられたのであろう。

 歴史的には坂上田村麻呂が鈴鹿峠を通った事、ましてや、山賊退治については確認されていない。本格的な武家の登場以前の、存在の確かな武人として坂上田村麻呂は朝野を問わず多くの人々の記憶に英雄として残ったのであろう。

田村神社拝殿

本殿を覆う覆殿


お祭り

 2月17日−19日 厄除祭 宵宮祭、本祭、春祭 起源は弘仁二年からで古い。
 

近江の神々

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