和泉国和泉郡 泉穴師神社
大阪府泉大津市豊中町700番地

鳥居


交通案内
阪和線泉府中駅 北西へ1km 南海本線 泉大津駅 東 1500m its-mo

祭神
 兵主神
 現在は 天忍穗耳尊、栲幡千千姫命
 明治時代 天富貴神、佐古麻槌大神
 摂社 兵主神社「八千鉾大神」ほか

拝殿



由緒
 式内社で和泉五社の一、泉州二の宮。穴師の里、千古の神境に神殿奥深く鎮座。、
 北西の風をアナシと言う。従って級長津彦・級長津姫神を祭神と見る説もある。ほかに天富命、大己貴命や御食津神説がある。 4km南に和泉の兵主神社が鎮座する。奈良県桜井市の穴師坐兵主神社や穴師大兵主神社との関係が推定される。穴師神は兵主神と見るべきだろう。
 佐古麻豆智命は小狭槌命とも書き、この神の子玉櫛命は八咫鏡を鋳るとされる。斎部(忌部)系と見える。
 
 兵主神である[シユウ]は風伯と雨師を自由に使う神である。風を支配する風伯の神の本拠は西北方にあり、西北の風をアナシと言い、その本拠の穴師で兵主神を祀るのは普通の事である。 金属の精錬には強い風が必要であり、兵主神と風神とは不可分である。



お姿
  本殿は三間社流造。比較的社域が広い。



本殿




摂社兵主社



お祭り
 春季大祭 4月4日5日、夏宮祭 7月15日、秋季例祭 10月10日、冬宮祭 12月15日

『平成祭礼データCD』から

 当神社は、式内社で和泉五社の一、泉州二の宮であります。穴師の里、千古の神境に神殿奥深く鎮まります。主祭神は、
農業の神であらせる 天忍穂耳尊
紡織の神であらせる 栲幡千々姫命
の御夫婦二柱の神であり、天忍穂耳尊は天照大神の御子神で皇室の御祖神の系列にあらせられ、栲幡千々姫命は御名の通り、栲は古い衣服の原料となる麻・絹・綿等一切の繊維類の総称であり、幡は「繪」「服」の字に相当し、布帛の総称で、はたものは、織機の意味で衣服の紡織に種々工夫改良を加えられた姫神様であらせられ、泉州の地が今日農耕並に紡織を以って繁栄して居りますのも洵に御神徳のいたすところであります。 衣食の安定は政治の中心でありますので、往古より歴代の天皇の当社に対する御崇敬は、文献に数々残されて居りまして枚挙にいとまありません。 又、古来より、幼児虫封じに霊験あらたかと云われ、参拝者多数ございます。

 以上



和泉名所図会から

 日本の神々3(大和岩雄氏)白水社


兵主神・邪馬台国と天日槍命・赤留比賣命



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