熊野古道、和歌山県の王子社、吐前王子
和歌山市吐前字御幸堂737 ゼンリン


 和歌山市吐前御幸堂。JR和歌山線布施屋[ほしや]駅の東1km。布施屋駅の南側に下車するが、東へ進むと線路を横切り大和街道に出る。紀の川方面(北)に旭食品の看板がみえる十字路がある。南に道をとりしばらく行くと熊野古道一般の説明板がある。 吐前王子跡と明記したものはなかった。98年の台風7号で飛んでしまったままのようである。 場所は紀ノ川の自然堤防の上だそうだが、現在は畑である。702番地の田畑の北西隅と言う。

 小倉神社に合祀されている。

 後鳥羽院熊野御幸記によると、吐前王子で昼食を取り、遅れていた後鳥羽上皇の御幸を待っている。
 「続風土記」では吐前王子社として「森を土人御幸道という」と記されている。
 「紀州名所図会」にも「土人おかうとうの森といふ、御幸の森といふをかたなまれるならん」とみえる。
 王子社は明治42年廃絶。 

吐前王子跡付近




吐前王子跡から見た高積山−紀ノ川下流域の神奈備山−


吐前王子、川端王子の地図


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